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Q1.新社長としてのこれからの抱負をお聞かせください。

A1.地域新聞社は、千葉県を中心にフリーペーパーを配布している企業です。
そして、その主要な収益源は、フリーペーパーに掲載する広告料と、折込みチラシ受注料金であり、社会や資本市場からもそのような見方が定着しています。しかし、同時に別の切り口から当社を眺めると、社会や資本市場では、未だ認識されていない側面があることも大きな事実です。

当社は、千葉県・茨城県のおよそ約 170 万世帯(25 市2町)に毎週プッシュ型で新聞を届けています。そして、その170万世帯が当社からの情報提供を受け入れ、2,500人近い配布スタッフ(当社では親しみを込めてポスメイトと呼んでおります)を確保している、という企業でもあるのです。

私は、現在の日本において、この規模、配布頻度において比肩しうる企業の存在を他に知りません。その意味において、当社は唯一無二ともいうべき希少な「アセット(企業資産)」を保有していると言うことができ、同様の「アセット」の構築を、これから実現しようとする企業が現れるとはおよそ考え難く、巨大な参入(移動)障壁が存在している状態ということができると思います。

そこで私は、当社が⻑年にわたり獲得してきた「アセット」を再定義することを通じて、当社の企業価値を異なる次元レベルに高めてまいりたいと考えております。



Q2. 社長就任後に行っていく取り組みと合わせて、株主の皆さまへのメッセージをお願いします。

A2.例えば、数多くのWEBプラットフォーマー事業者のポジションからは、「新規ユーザーの獲得やクライアントの掘り起こし」などの切り口で、当社の「アセット」活用のニーズが見えてきます。また、確実に市場が拡大していくことが見込まれる求人市場においては、既存のWEB人材マッチング事業者が、「採用ニーズがある企業や事業者の探索」のために、この「アセット」に期待を寄せるのではないでしょうか。

当社の稀有な「アセット」は、さまざまな事業者とのアライアンスを構築しその取組みを拡大することで、新たな収益を生み出すものとして再定義に値すると考えています。これらのアライアンスから生み出された収益は、性格上、持続的に、さらには時間を経ることで自然に拡大していくことが見込まれます。また、それは当面において、新たな投資や、人員の獲得をほとんど伴わなく、ROIC ベースでも高い資本効率を実現できる可能性を有しています。

さらに、WEB系事業者とのアライアンスにより必然的に膨大なデジタルデータが蓄積されることになりますが、この点、良質な計算資源が不可欠な生成AIと親和性が高い領域になりうると確信しており、生成AIの開発において産学連携が視野に入ってきます。

時代のニーズ、テクノロジー、AIの進歩を強力な追い風として、さまざまな取り組みを行ってまいりますので、株主の皆さまには地域新聞社の今後にご期待いただき、より一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年3月吉日
経営理念「人の役に立つ」
株式会社地域新聞社 細谷 佳津年

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