投資家様向け 社長メッセージ 山田 旬
株主の皆様へ

株主の皆様におかれましては、格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
当連結累計年度における我が国経済は、企業収益、雇用・所得環境の改善などを背景に緩やかな回復基調で推移しています。また、個人消費におきましても、消費増税にむけた駆け込み需要等もあり、緩やかな持ち直しの動きが続きました。しかしながら、通商問題の動向が世界経済に与える影響や、原油価格の高騰、消費増税後の買い控えの懸念、天災による地域経済への影響等、依然として景気の下振れに注意が必要な状態が続いております。
当社グループの属するフリーペーパー・フリーマガジン市場は、WEBやSNSをはじめとした広告媒体の多様化により、顧客の獲得や価格競争など、依然として厳しい経営環境が続いております。このような状況の下、当社グループの基盤事業である新聞等発行事業は、2019年年8月末現在で、1都4県75エリアで75版を発行、週間の発行部数は約292万部となりました。
新聞等発行事業における地域新聞社の施策におきましては、配布エリアの見直しを行い、経営資源の選択と集中を行うとともに、分業とシステムを活用した営業活動の最適化を行っております。また、時流に応じた企画特集を組むことで読者・顧客のニーズを掘り起こし、読者向けに特化したサイト「ちいき新聞web」やSNSサービスなど、ちいき新聞紙面と他サービスを連動することで広告効果を高める取組を推進しております。
ショッパー社の施策としましては、「地域新聞ショッパー」の広告効果をより高めるために、読者向けに特化したサイト「ショッパー電子版」との連動を積極的に進めております。また、採算性についても引き続き注視し、経営資源の効率的な活用に努めております。
折込チラシ配布事業におきましては、地域新聞社だけでなくショッパー社においても、それぞれの地域にカスタマイズされた独自の地図情報システム(GIS)を活用することにより、広告主の顧客ターゲットが明確となり、効率的かつ広告効果の最大化を図るサービスを実現することができております。その他事業につきましては、WEB事業、業者紹介サービス事業、主催公演事業といった新規事業に経営資源を投下し、育成を図っております。特に業者紹介サービスにおいては、「ちいき新聞の外壁塗装」「ちいき新聞の外構・エクステリア」がいずれも、優良な業者を選択したい読者のニーズを捉えており、順調に成長をしております。同サービスにつきましては今後、更にサービスの質を向上させつつ、対象ジャンルを広げていく方針であります。
今後におきましても、当社グループが提供するサービスを一層充実させるのはもちろん、「人の役に立つ」をより実践し、広く地域社会へ貢献していきたいと考えております。
最後に、常日頃多くのご支援、ご協力を賜っております株主の皆様に対して厚く御礼申し上げますとともに、今後ともより一層のご支援、ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。